こんにちはIMULTA(イムルタ)彫金師の上谷です。
今回は片切りタガネの基本的な使い方についてです。
読む彫金教室、片切タガネ彫り方の基本
さて、前回は片切タガネの大まかな概要をお話したような気がします。
世間一般で言う彫金は以下のような作業になります。
- 糸鋸で切る
- ロウ付けする
- 叩いて形を変える or 整える
- 金属に模様を彫る
- 研磨する
※ワックスモデリングなどは今回は割愛します。
といった技術全般を【彫金】と言いますが、今回のブログや彫り方の説明をするブログでは模様を彫る技術のみを彫金と呼びます。
ではそれを前提に話を進めていきましょう。
彫金の基本は【細く刃を入れて広く彫って細く刃を抜く】です。
これはどこでも絶対的に基本です。基本なのでデザインによっては太く入れて太く抜くこともあります。

まず彫金に使うタガネはしっかりと研いで金属に軽く刃先を当てただけで食い込むぐらいのものを使います。
極端に細く彫る時は「彫る」というよりも「掬う」ような感覚です、細く浅く彫る時はほとんど手元に抵抗が来ないので模様の分の金属を掬う感覚で彫ります。
さらにきちんと研いでおかないといけない理由としては深く広く彫った時にキレイに彫り終われなくなるからというのがあります。
銅や真鍮、洋白のような硬い金属であれば問題ありませんが、金属的に柔らかい銀や金などは引きつったような感じになります。
金を彫金の練習に使用する方はいないと思いますが、どんな金属で練習するかは非常に重要なポイントなので銅や真鍮など練習で使用する金属の特性は押さえておきましょう。

和彫りと洋彫りの向き不向き

私は洋彫りもちょっとやるのでこちらも少しだけお話します。
上の画像は手押しで彫った洋彫りです。
曲線を彫るのに向いていて手押しなので一気に深く彫ることはできませんが慣れてくると多くの模様を短い作業時間で彫ることができます。

一方和彫りはハンマーで叩いて彫るので一気に深く彫ることができます、曲線をくるくると彫ることは慣れないと難しいですが、やってればできるようになります。
ちなみに漢字とかを彫るのにとても向いてます。
彫る模様に対して刃の内向き・外向きどちらにするかによって立体感や遠近感を出すことができます。
立体感を出すのは和彫りが圧倒的に向いてます。
たまに書道みたいに「二度彫りは絶対にダメっ!!」と言う方がいますが、そんなことはありません。
結局二度彫りだろうが何だろうがきれいに彫れていればなんでもいいと思います。

筆者はあまり何度も重ねて彫る事はありませんが、デザイン的に「立体的に見えるように彫る」のではなく「物理的に立体に彫る」場合は重ね彫りしないとできませんので何度も彫って装飾を重ねます。

めっちゃ昔のもので恐縮ですがこの龍なんかは一度彫りでは絶対に彫れません。
あと和彫りの場合は彫った模様の周りを彫り落して彫った模様を浮き上がらせる場合もあります。
作業時間はめっちゃかかります。
今回はこれくらいで、次回は簡単な練習方法でも書こうと思います。

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