Amazonの激安ミゼットバフは彫金に使えるのか?商品レビュー

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こんにちは彫金師の上谷です。

今回はAmazonで販売されている40個セットで販売されている激安ミゼットバフの商品レビューをしてみました。

激安で販売されている先端工具が実際に使用できるかという事と使用感に加え、基本的なミゼットバフの使い方も紹介しますので合わせてご覧ください。

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目次

ミゼットバフ(タンポポバフ)とは

▼YOUTUBEに動画をアップしているので動画で見たい方はこちらからご覧ください。

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ミゼットバフとは金属の表面処理に使われる工具のことです。

今回はリューターの先端工具として使用するサイズのものですが錆取りや金属のバリ取りにも十分使用可能です。

彫金の工具屋で通常1本が200円以上で販売されているような先端工具でもAmazonでは40本入りで1499円などありますので、今回はそんな「こんなに安くて大丈夫か??」と思ってしまう工具をレビューしていきます。

彫金で必要になる工具に関してはこちらの記事をご覧ください。

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激安ミゼットバフは普通に使えるのか??

激安ミゼットバフの性能は?

真鍮の板の表面をミゼットバフで磨く
ミゼットバフ解説

結論:問題なく使えます。

今回購入したのはこちら↓

結論から言って激安40本セットのミゼットバフは問題なく使用できます。

商品のレビュー欄に合ったもので「毛が抜けやすい」というのがありましたが、気になるほどではありません。

筆者はお仕事の関係でミゼットバフを頻繁に使用します。

筆者は金属の表面処理にミゼットバフを使用するのですが、この記事を読まれている方が考えているよりもはるかに使用頻度が高いので多少毛が抜けやすかろうがはっきり言って誤差です。

230円のミゼットバフを40本そろえると9200円(税抜き)と比べれば差額は大体7700円、それなら多少毛が抜けやすかろうが目をつぶれます。

工具としての効果はほとんど変わりません。

そもそも使い方によって「毛が抜けやすい」「効果を発揮しやすい」というのは大きく変わってきます。

実際に使ってみて筆者は全く気になりませんでした。

ミゼットバフの使い方

基本的なミゼットバフの使い方

ミゼットバフで錆取りをする
ミゼットバフで錆びとり

先述した通りミゼットバフの主な使用目的は、一般的には錆とりとバリ取りです。

バリ=金属のささくれのようなもの

当然彫金やハンドメイドアクセサリーに使用する際に金属の表面処理に使用する事もあります。

錆が出たマンドレール
マンドレールについた錆び

上の画像のようなマンドレールに出た錆びはミゼットバフを軽く当てるだけで除去することが可能です。

錆びをとった後のマンドレールはまた錆が出やすくなっているので、気になる方は防錆油を塗るなどして再度錆が出ないように予防しましょう。

使用するミゼットバフの種類、繊維の粗さに注意する。

4種類のミゼットバフ
ミゼットバフ4種

ミゼットバフは先端の化学繊維の硬さ・粗さによって効果が違います。

当然硬くて粗いものの方が金属の表面を効果的に削ってくれます。

しかし彫金ではあまりありませんが塗装されているものにミゼットバフを当てる場合は無闇に硬いものを当てると塗装面まで一緒に削ってしまう可能性があります。

塗装ごと錆びを全部取って後から塗装し直すというのも良いと思いますが、お仕事にされている方以外の一般的なDIYの範囲ではそうそうないと思うので使用する際は注意しましょう。

注意点

ミゼットバフは購入するところによって「どの色がどの粗さか」というのがちょこちょこ違います。

同じ店でも商品の入れ替えなどがあった時に変わっていることもあるので購入する時、使用する時は確認してから購入する様にしましょう。

ミゼットバフは基本的に使い捨て。使いつぶす先端工具

使用前と使用後のミゼットバフの状態を見比べる
使い切ったミゼットバフ(左)と新品(右)

ミゼットバフは大事に大事に使うような先端工具ではなくガンガン使いつぶすタイプの先端工具です。

基本的に研磨系の先端工具は消耗品なので使いつぶすことになります。

つまり多少の毛の抜けやすさなんかは気にするポイントではありません。

画像の左が使い切ったミゼットバフで右が新品のミゼットバフです。

左のミゼットバフのように完全に毛が無くなった状態になると工具としての効果がありません。

無理に使用すると留め具が金属面に触れて傷が入ってしまいますので、この状態になると完全にゴミです。

個人的に文句を言っている方が普段使っているミゼットバフを教えていただきたいですね。毛の抜けないミゼットバフというのは物理的にあり得ないのでちょっと想像がつきません。

毛量が減ったミゼットバフは均一に荒らすこともできなくなるため、ケチケチ使っていると傷が入ったり不均一な荒らしになってしまったりと、その後の無駄な作業が増えてしまうのでケチって使う事はお勧めできません。

軸の太さがハンドピースに合っているかを確認する。

マンドレールの軸の太さを比較する
マンドレールの太さを確認する。

今回Amazonで購入したミゼットバフは軸(マンドレール部分)の太さというのが彫金の工具屋さんで一般的に販売されているものよりも太いものでした。

今回紹介しているミゼットバフを購入される場合は自分の持っているハンドピースに合っているかという事を確認してから購入してください。

ミゼットバフ以外の先端工具に関してはこちらの記事をご覧ください。

リューターを使った基本的な研磨の方法について解説しています。

Amazonの販売ページの気になる商品レビュー

軸がぶれていて細かい作業がやりにくい

ミゼットバフ
マスキングすれば?

軸がぶれていて細かい作業が出来ない。

筆者の場合そもそもミゼットバフは細かい作業をするような先端工具ではないと考えています。

どうしても細かな作業をしたいのであれば当てたくない部分にはマスキングをした方が効率的に作業が出来ると思います。

購入する前に自分の作業に合った工具かを確認してから購入しましょう。

留め具が外れてしまう

筆者はちゃんとした工具(ミゼットバフ)にあたりましたが、今後使用する中でミゼットバフが外れてしまうかもしれません

現在の感触的には問題ないので気にしていませんが購入される方はそういう事もあるという事をわかったうえで購入しましょう。

2023年7月30日追記

Amazonで購入したミゼットバフ40本セットは作業中に留め具が外れることなく全て使い切りました。

このレビューをした方の使い方の問題かもしれません。

まとめ

今回購入したミゼットバフ40本セット1499円は先端工具として問題なく使用できます。

ただ文中で紹介した注意点を認識したうえで購入しましょう。

仕事上頻繁に使用している筆者としては非常にコスパのいい商品に出会えたので満足です。

どの程度の頻度で使うかなどにもよりますが、非常に良い商品だと感じました。

IMULTAでした。

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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