今回は先端工具の中でも石留めの爪を作るときに使う先端工具を紹介します。
先端工具はリューターのハンドピースに付け替えて使う道具ですね^^
アクセサリー作りに使用するリューターの基本的な先端工具(ビット)や使い方についてはこちらの記事をご覧ください。

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リューターの先端工具、石留の爪整える編
爪成形に便利 pic.twitter.com/tUhICt9sYt
— IMULTA 7/20・21(土日)ハンドメイドジャパンフェス (@imulta_jewelry) 2019年6月24日
これは尖った部分を削って丸めることが出来る先端工具で、基本的には宝石を留める「爪留め」で使用する爪の形を整える工程で使用します。
爪留め
ジュエリーを作って宝石を留めるときに「爪留め」というのがあります。
英語で「ネイルセッティング」。
爪でグッと掴んで留める形になるんですが、今回紹介する先端工具は爪の先端を丸める時に貴金属全般に使います。
ちなみに爪にも「鬼爪、わし爪、丸つめ、けん爪」とか他にも四角い石座で使うものなど色々あります。
ただお仕事で受ける機会がない人は覚える必要はないし、説明に写真がいっぱい必要になるので割愛します。
※石留めのお仕事は一切受けません。
爪何本で留めるの?
デザイン次第。
基本は4~6本、有名なティファニーセッティングは6本ですね。最少は当然2本。
「本数が少ないのが腕のいい証明である。」みたいなこと言ってた人が私の近くにいましたが、デザイン次第なので関係ありません。
何本で留めようが最初の位置決め、特に石に触れる部分を石の形に合わせてピタッと留まるようにじっくり調整します。
石座作りは我慢大会。 pic.twitter.com/mEoClQJjzz
— IMULTA 7/20・21(土日)ハンドメイドジャパンフェス (@imulta_jewelry) 2019年6月24日
私は自分用にチマチマと石座を作ってます。
ご覧の通り爪が立ってますね。1個の石に対応する爪の数はまちまちです。
爪の先端を丸める。
上で紹介した石座は爪成形とか研磨の前なのでザックリとしてますし爪の先端がピンピンに尖ってます。
ここから石を留めてからの爪の整形の前に、ザックリと爪の長さを調整します。
今回紹介する先端工具はココから活躍します。
↑これ以外にも爪の頭をグリグリ削れるものはあと2種類あります。
これは削ってそのまま磨けるので重宝しています。
他のものとあわせて何本か買っても2000円もしないのでコスパもいいですね。
これスゲー便利 、やばい。(語彙力)
使うときのコツ
まず買ったばかりの時はザクザクと削れます。
「そこまで短くしたくなかったのに(;-;)」ってうっかりなるぐらいすごいペースで削れます。
ただ「切れ味が落ちるのがそこそこ早い」です。
超硬ではなくスチールバーなので先端が熱を持たないように気を付けながら使わないとあっという間に摩耗します。
コツ①
いつもどおりラスペネ推奨。
これは切れ味を上げて作業効率UPと工具の保護のためです。
たまに使う程度の使用頻度であれば必要ないとも言えますが、防錆油でもあるので先端工具の保管のためにも使っておいた方がいいと思います。
コツ②
サイズを合わせる。
まず爪の先端に被せて使う先端工具なので
当たり前ですが、ぶっとい爪の先端にちっこい先端工具だと被せられないので使えないです。
じゃあデカイ先端工具だったら小さいヤツも被せられるから全部いけるかって言うとそんな事無いです。
今回のヤツは爪の先端があたる部分には刃が付いてないので「削る」と平行して「磨く」が出来ます。
つまりデカ過ぎる先端工具だと刃があたらないので削れなくなります。
なのでサイズは0.2mm刻みで何本かもっといたほうがいいです。
— IMULTA 7/20・21(土日)ハンドメイドジャパンフェス (@imulta_jewelry) 2019年6月25日
まとめ
爪留めやるなり、石座作るなりするなら1本は持っておくと便利な先端工具です。

ペンチ(ヤットコ)で石留をやる方法はこちらの記事をご覧ください。

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