リューターの先端工具、ラウンドカットスチールバーで金属を削る

ラウンドカットスチールバー
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こんにちはIMULTA彫金師の上谷です。

今回の読む彫金教室はリューターで使用する先端工具の中でもラウンドカットについて紹介していきます。

リューターってなに?という方でもブログ内の先端工具の紹介を読んでいけばアクセサリー作りで問題なく使って行けると思います。

他に先端工具についてはカテゴリーに分けてますので記事に一覧はこちらのボタンからご覧ください。

リューターの先端工具系の記事まとめ

アクセサリー作りに使用するリューターの基本的な使い方と先端工具(ビット)についてはこちらをご覧ください。

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目次

リューターの先端工具ラウンドカットについて

彫金で使用する先端工具にもいろいろありますが今回は彫金作業には基本になるラウンドカットスチールバーについて紹介します。

多分一番数を持っているのと使い潰した本数が一番多い先端工具です。

リューターとは彫金で使用される機械工具です。

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ラウンドカットスチールバー

穴あけ関係のドリルですがラウンドカットの先端工具です、石を留める時の皿揉みに使います。

※皿もみ宝石を留めるときの穴を開ける作業のこと。

ラウンドカットスチールバー
ラウンドカットスチールバー
皿揉みと石留
皿揉みと石留

上の画像のようにリングやネックレスなどジュエリーに石を入れ込む穴(石座)を作る時に頻繁に使います。

石留め以外にはあまり使わないですが表面を削って模様を入れる人もいますね。

大きさ色々スチールバー

大体0.1mm単位で大きさの違うものがあるので色んな宝石を留めたいとなると大きさに対応したラウンドカットスチールバーや先端工具の数が必要になります。

ただ各種大きさを揃えないといけないのは仕事にしている人ぐらいです。

とりあえずいずれかの大きさのものを一個買って使ってみると、どのように金属を削ることが出来るか感じがつかめると思います。

最小が0.3mmの大きさのものが最小だったと思います、小さすぎると扱いに慣れないうちは先端が圧力に負けてもげることがあるので小さくても1.5mmの大きさのものを最初は買いましょう。

ハンドメイドレベルで作るのであれば1.0mm刻みぐらいで6本ずつ持っていると困ることはほとんどないと思います。

安いもので1本100円ちょっとぐらいなので使い捨てぐらいの感覚ですね、趣味でちょっと使うぐらいなら全然消耗しないのでワンセット6本入り買っておけばかなりの間もちます。

ただ雑に使うとあっという間にダメになりますので気を付けてください。

特に皿揉みのように一定の深さに穴を開けるような工程の場合は、先端に切削中の摩擦熱がこもるので切削補助の油を使わないと4,5回ぐらいの皿揉みで切れ味が落ちてきます。

消耗を抑えるためにオイルを使う

スチールバーは消耗品なので使っていると切れ味が落ち、それでも無理して使っていると気持ち小さくなります。

「せっかく買ったのにすぐに使えなくなったら嫌だわ。」という方は、消耗を抑えるために作業の前にオイルをさしておくと切れ味(刃のかかり具合)も上がります。

作業効率も上がるので切削用の油としてラスペネは常備しておきましょう。

ドリルオイルとラスペネ
ドリルオイルとラスペネ

オイルは色々と使ってきましたが1本買っておけばほぼずっと使えるうえに管理も簡単なのでラスペネが一番便利でした。

※画像左のドリルオイルも切削補助に非常に効果的ですが、キャップのしまりが非常に甘く倒れた時にオイルが漏れてきます。

ホームセンターやバイク屋とかでも売っていて、継続して作業するなら正直これらのオイルの使用はマストです。

また昔ながらの伝統的な製法の中でも、切れ味補助のためテレピン油(松脂から抽出された油)や水を指す方法というのはあります。

現代だから油を使うという事ではありません。

色々使った結果ラスペネは防錆の効果もあるんでこれが一番使いやすい。

ドリルで穴あけをする時は切削補助と熱を逃がすために必ず油をさします。

 ・ドリルを使った穴あけに関してはこちらの記事をご覧ください。

ドリルの種類について紹介しています。

ロストワックスで使うなら

金属用のラウンドカットスチールバーはロストワックス製法でもワックスを削る時に使えるので便利です。

ワックス用と違い金属切削用のスチールバーは非常に目が細かいので摩擦熱で高温になりやすく作業中の摩擦熱で溶けたワックスが目に詰まりやすくなります。

刃の隙間にワックスがびっしりと詰まった場合は針で細かく掃除をすれば取ることは可能ですがかなり時間がかかってしまうというデメリットがあります。

ポイ捨てするぐらいならちょっと高いですけどジルコニアのロータリーバーを買いましょう。

 休み休み作業すれば金属用のスチールバーも熱は持たないので、そこまで急いで作業する必要がない人はジルコニアバーはいらないですね、効率よくサクサクやりたい人向けです。

※ちなみに商品名のお尻についてるXCはクロスカットの略、一番サクサク削れるやつです。

最近ハンドメイドが流行っているのでアクセサリーとかジュエリーを作る方も多いと思いますが、ロストワックスはキャスト(鋳造)の経費が結構かかるんで初めはあんまりバカスカ工具を買うのはオススメできません。

工具を揃える前に

彫金はどうしても必要になる工具がたくさん出てくるので初期費用がかかります。

初めはどこか道具のしっかりそろっている彫金教室・学校に行く事をオススメします。

筆者自身は独学ですが「やりやすさ・続けやすさ」の面で言うと独学はまったくオススメ出来ません。

とにかく高額な工具を買え買え言ってくる教室もあると聞いたので、それは気を付けましょう。

ワックスで指輪を作って見たい方はこちらの記事をご覧ください。

まとめ

彫金でラウンドカットスチールバーは石留めに必須の工具ですが、金属の表面をガリガリ削って模様を入れることもできるので自分なりの使い方を試すのも面白いと思います。

ただ道具を揃えるのにお金がかかるのは事実なので、まずは近くにある彫金教室の体験教室にでも行って試してみる事をオススメします。

他にリューターや先端工具を選ぶポイントはこちらを参考にしてください。

IMULTA(@imulta_jewelry)でした。

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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