こんにちは彫金師の上谷です。
今回は真鍮線を加工して槌目リングを作る方法を紹介します。
以前紹介した真鍮の槌目リングは真鍮の板を使った平打ちリングに槌目を入れたものになるので真鍮線を使用したいという方はこちの記事の方がやりやすいと思います。
要所のみの解説になるのでご質問はYOUTUBEのコメント欄にお書きください。
真鍮線を使った槌目リングの作り方
▼動画で見たい方はこちらからご覧ください。
3分未満の動画なので作業前に一度ご覧ください。
▼解説付きでご覧になりたい方はこちら
今回は2mmの太さの真鍮線を使用します。
2mmまでの太さであれば指で曲げることが出来るので、特に初心者が最初に製作するのに向いているのではないかと考えます。
最低限ハンマーを使用する事になりますが技術的に難しい部分では省いています。
今回の作業工程
- 真鍮線を切り出す
- 真鍮線を曲げる
- ろう付けしてリング状にする。
- 表面を整えて槌目模様を叩きいれる
- 磨く
\IMULTAの読む彫金教室のサポートをお願いします/
IMULTAをサポート
寄付する真鍮線を切り出す
作りたい指輪のサイズより少し小さい長さで真鍮線を切り出します。
切るのは糸鋸かニッパーのようなもので切って端をヤスリで削って整えます。
真鍮線を曲げる
真鍮線を切り出したら曲げます。
筆者の場合はサイズ棒を使用していますが硬いものに押し付ける感じで真鍮線を曲げましょう。
真鍮線の太さが3mm程度になってくると指で曲げるのが難しくなってくるので太い真鍮線を加工したい方は木槌やハンマーで曲げることになります。
端の部分は木槌かゴムハンマーで叩いて形を整えましょう。
ロウ付けしてリング状にする
曲げてリング状にした後に切れ目部分をロウ付けして閉じます。
フラックスは使用する前にしっかりと掻き混ぜておくと使いやすい状態になります。
ロウ付け箇所にはたっぷりと塗りましょう。
ロウ付け箇所のすり合わせがシッカリとできていれば最低限のロウ材でいいと思います。
しかし今回は大きめのロウ材を使用して多少隙間があっても閉じれるようにしました。
火を当て終わったらディクセル溶液に入れて酸洗いしましょう。
ロウ付けを行う場合は火事になる可能性があるという事を忘れずに安全対策を行ってからやりましょう。
表面を整えて槌目模様を入れる
ロウ付けの後の形を整えるためにサイズ棒に通して形を整えます。
ロウ付け箇所が盛り上がっているなどした場合ヤスリで表面を削るなどして軽く整えましょう。
槌目模様を入れる際には「いも槌」という金づちを使用します。
叩きいれる前にいも槌の先端を鏡面磨きにしておくと叩いた時に一緒に研磨の効果もあるので事前にやっておくと模様がキレイになります。
磨く
最後の表面を軽く磨きます。
槌目リングの場合、硬いバフに研磨剤をつけて磨くとせっかく叩きいれた槌目模様が消えてしまいます。
そうならないように研磨ブラシに研磨剤をつけて磨きます。
丁寧に傷を取っていも槌の先端も鏡面に磨いているのであれば手で磨いても問題ありません。
研磨ブラシを使用してもぐりぐりやると模様が薄くなるので最低限毛先で磨くイメージです。
▼動画で見たい方はこちらからご覧ください。
IMULTAでした。
\参考になった方は当ブログのサポートをお願いします/
IMULTAをサポート
寄付する彫金の技術を利用した本格的なアクセサリーは作り方以外に金属の知識があるかどうかで技術の習熟の速さが変わってきます。
どのような金属を使ってアクセサリー作りに臨むかという事から検討するといいかもしれません。
シンプルな真鍮リングの作り方についてはこちらをご覧ください。
彫金はどのような作業をするかで必要な工具が変わってきます。
これから彫金の工具を揃えたい方はこちらの記事をご覧ください。
\IMULTAのオンラインショップはこちら/
\YouTubeチャンネルはこちら/
\Twitchチャンネルはこちら/
彫金の疑問・質問にプロの彫金師が回答します 一問一答、ネットで簡単彫金&ハンドメイド教室