こんにちはIMULTA彫金師の上谷です。

最近は新商品のパーツを用意したり金属パネルやゴルフクラブに彫金したりとと色々忙しくさせていただいています。

今回はロウ付けの小ネタについて書きます。

IMULTAの彫金製作ハウツーラボ

ロウ付けをする時の火加減について書いています。考え方ひとつで出来たりできなかったりするので色々考え方を変えながら練習して…

前回はロウ付けの火加減について書きました。火事には気をつけましょう。

では早速書いていきましょう。

彫金ロウ付け小ネタ。

今回はロウ付けの小ネタについて書きます。

ちょっと違う内容の小ネタもはさむかもしれませんが興味のある方はどうぞ。

まず前置き 

彫金のやり方、ハウツーを書く時に結構注意書きとして書いているんですが

「あくまで私の経験上の話なので参考程度に読んでください。」といった事を頻繁に書いています。

理由
彫金はやり方が色々ある事と、作業環境によっても変わってくるから

「参考に」というのは「アレコレ試してきたけどこの方法がいいんじゃない??」という意味で書いているので絶対的な正解ではないという事をお含みおきください。

 

それとブログの構成について(余談なので読み飛ばし推奨)

記事数が増えてきた関係上、過去の投稿で1記事の中に「彫金、研磨、先端工具、ロウ付け」などのいろんな要素について書いている記事を要素別に細かく分ける、または他の記事と統合、削除する事になります。

このブログ内でタグ検索をしやすくして利便性(ユーザビリティ)を向上させる予定です。

のんびりやります。余談は以上です。

 

ロウ付け小ネタ

では前回ロウ付けについて書いたので関連してロウ付けの小ネタです。

ロウ付けのやり方後編で書いた内容を踏まえて書きます。

溶接の一種、くっつけたい金属(母材)同士の隙間に溶けやすい金属(ロウ材)を熱することによって流し込む方法。
今回の小ネタは爪を何本もロウ付けする時。

ロウ付けするときに金属同士が触れていないといけないので、不安定な場所には窪みを作ってそこに銀線などを置いて動かないようにしてからロウ付けをします。これは銅、真鍮、はたまたシルバーなんかの貴金属も全部一緒。

では問題は爪を立てる時はどうしたらいいかというと、

穴を開けて銀線を刺して固定してからロウ付けします。
実際昨日やったので(本日2019.7.2)ちょうど画像があったのでブログを書いています。

石をはめ込む石座を作ったらその周りに銀線を差し込む穴を開けます。

銀線は0.8㎜の太さのものを使用しているので開ける穴の大きさも0.8㎜です。

こうすれば基本的に銀線が外れることはありません。

 

銀線を差し込む穴を開ける

・穴を開ける正確な位置は「カニコンパス」とか「スプリングコンパス」を使って印を付けましょう。

「ドリルで穴を開ける時に印を付けたところからずれてしまう。」

それはもう練習するしかありません^^;

コツは小さい口径の穴から少しずつ大きくしていく事です。

だんだん印からずれないように開けられるようになるといきなり大きい口径のドリルを使っても狙ったところに穴を開けられるようになります。

爪のロウ付け前の注意点

穴の開け方、深さなど。

爪を立てる貴金属の厚みがどのくらいあるかによってどのくらい穴を開けるかなんかも変わってきます。

パターン的には

  1. 厚みが結構あるので(1.5㎜以上)1㎜ちょっとぐらいの穴を開けて挿しこむ。
  2. 厚みがあまりないので(1㎜未満)軽く穴を開けて第三の手で支える。
  3. 厚みがあまりないので(1㎜未満)穴を貫通させて銀線を通す。

1と2が全デザインで使えます。

3はデザイン的に使えない時もありますし、銀線がすっぽ抜けないように引っかかりを作ったり締めたり手間が必要になる場合もあります。

フラックスをどのくらい塗るか

そんなに塗らないです。しっかり塗った時は軽く乾燥させます。

銀線を挿し込む穴の内側に水分がたまりすぎていると蒸発する時の力で銀線がポーンと飛び出すので気を付けましょう^^

天井までは届かなかったけどロケット花火ぐらいのスピードで発射されましたwww

 

※怪我に超注意
私は自分の方向に飛んでこなかったのでちょっとしたエピソードとして書いていますが、熱された銀線が自分の方向に飛んで来たら間違いなく火傷します。

私は作業中は常に眼鏡をしていますが、仮に眼鏡をしていない状態で運悪く目に向かって熱された銀線が飛んできていたら失明していたかもしれません。

「ダイナー」という映画のCMで藤原竜也さんが「想像力のないやつは死ぬ。」というセリフを言ってます、最近よく流れますよね。原作ヤンジャンでしたっけ?

彫金で死ぬまではそうそういかないと思いますが、彫金も想像力がない人はすぐに怪我します。

フラックス溶液を塗りすぎて乾燥が必要な時は
  1. ブロワー(カメラのレンズを掃除するときに使う道具、DAISOで売ってます。)で空気を当てて乾燥させます。
  2. 乾燥するまで放置
バナナ
ブロワーってどんな形??

スマホで検索しましょう。今画像ないんで後で写真撮っておきますかね。

乾燥するまで放置するときはロウ付け台の上に置いておくといいです。水気吸ってくれるんで。

 

ロウ材の形を工夫する

爪を立てるロウ付けに限ったことではなくロウ材の形を工夫するとやりやすくなる時があります。

※金属線状のロウ材や粉末状のロウ材を使っている場合は出来ません。今回はシルバーを銀ロウでロウ付けしています。

板状のロウ材の場合、安定しやすい形に切ってやることでロウ材の設置が楽になります。

形によって溶けるタイミングが変わってくるので慣れは必要になりますが、なんでもかんでも正方形でやろうとすると効率が悪くなるので今回のように何本も密集した位置にロウ付けするときは色々と形を変えるとサクサク進みます。

 

長くなったので今回の方法の応用は、また別の機会に書こうと思います。

まとめ

ロウ付けは火を当てる作業よりも火を当てる作業を楽にするための「前準備」が大事です。

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IMULTA彫金師の上谷

IMULTAというブランドを展開している彫金師の上谷(ウエタニ)のブログです。彫金のハウツーとかお手入れの方法とか嫁さんのあるあるとか勝手気ままに書き連ねてます。気になる事があったら気楽に聞いてください。答えられる事は丁寧に答えます。わかんないことはわかんない。気が向いたら読んでみてください。