彫金に向いている人、向いていない人。

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色々と彫金のやり方について紹介してきました当ブログですが、どんな人が彫金作業に向いているかなどは書いて来なかったのでブログを開始して5年たって初めて紹介したいと思います。

全体的に「〇〇な人が向いている」というのははっきり言って無理なのでそれぞれの作業ごとに分けて紹介していきます。

個人的な意見ですが、筆者は独学で彫金を始めてプロの彫金師になってご飯を食べています。

これから始めたいという方には特に参考になると思うので今後の進路として検討している方は是非ご覧ください。

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目次

彫金に向いている人の6つのポイント。

最初に書いておきますが【向いてないからできないなんてことはありません。】

彫金に向いている人。

  • 危機管理能力がある(慎重)
  • 一回やった作業を自分で検証できる
  • 事前に調べられる人
  • とりあえずやってみよう精神
  • 失敗してもポジティブ
  • 同じ作業が苦じゃない

彫金のどの作業でもこれらの考え方をできる人は向いています。

細かい作業が連続するという事もそうですが技術を身に着けるまで時間がかかるため、始めのうちは作業がうまくいかないことが当たり前です。

少しぐらいの失敗で投げ出すタイプの人は確実に向いてません。

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危機管理能力がある。(慎重)

ロウ付け作業など火を使う作業があるので危機管理能力がないと火事になります。

彫金にというかすべての仕事において共通で危機管理能力は重要です。

当ブログで繰り返し案内していますが、防火対策や金属粉などの粉塵対策、作業中の不注意でのケガなど気を付けることは山ほどあります。

▼動画で見たい方はこちらからご覧ください。

高評価よろしくお願いします。動画に関する感想や質問は動画のコメント欄へお書きください。

一回やった作業を自分で検証できる

彫金をやる場合、独学にしろ誰かに師事・彫金学校に通うにしろ自分のやった作業に関して自分で検証してなぜうまくいったか、なぜうまくいかなかったかを検証する必要があります。

独学の場合はどの程度の仕上がりで成功となるのかがわかりにくいので検証が特に重要で、自分でデータをまとめておくなど非常に地味な作業が必要になります。

自分で一からやるのはハードルが高いので自分でやるのは難しいかなと感じる人は彫金学校に通うことをオススメします。

彫金でやるには? 彫金学校に通うメリット。

悪質な彫金教室もあるようです。

筆者は彫金教室であれば間違いなくちゃんとした指導をしていると考えていましたが、YOUTUBEのコメントでいただいた内容で明らかに間違った指導をしている教室(かなり悪質)もあるようなので通う前に見学などすることをオススメします。

▼動画で見たい方はこちらからご覧ください。

高評価よろしくお願いします。動画に関する感想や質問は動画のコメント欄へお書きください。

動画は前後編になっています。

目を通していただければこの彫金教室に通っても上達しない理由に納得がいくはずです。

事前に調べられる人

近年ではインターネットが発達しているのでそこまでハードルが高い要素ではありませんが、彫金を始める前に必要な工具などをきちんと調べられる人は確実に向いています。

未知のジャンルを調べる場合、調べるための言葉(専門用語)などの知識が足りないので専門用語に関しては本を買って知識を仕入れるなどの情報収集が必要になります。

筆者が彫金を始めたころはネットは普及していましたがネット上に彫金の情報を上げている人はほとんどいなかったのでもっぱら本でした。

工具の購入前にしっかりと情報収集が出来ていない場合は必要のない工具まで購入してしまう可能性があります。

情報収集の方法

とりあえずやってみよう精神

多少矛盾するかもしれませんが「とりあえずやってみよう精神」が一番必要です。

とにかくやってみないと自分に何ができて何ができないかという事がわかりません。

イベントで彫金の実演をしている時に「私にできそうですか?」という質問をされることが少なくないのですが、筆者にそんなことはわかりません。

事前に情報収集することも重要ですが「データが何もない=判断基準が何もない」という事なので出来る出来ない以前の問題です。

たた筆者は「とりあえずやってみよう」の結果かなりひどいケガをしたこともあるので注意は必要です。

ハンドメイドで金属加工をする前に…

失敗してもポジティブ

先述したように始めたばかりの彫金作業(ハンドメイド)というのは失敗することが前提になるのでいちいち落ち込んでいたら上達しません。

きちんと検証しながらの作業を繰り返して、全く上達しないという事はなかなか考えられないので「今回はこの部分がよかった、できた。」という部分に目を向けて作業ができる方は確実に向いています。

「失敗する事=悪い事」と感じる方は向いていないとも言えます。

例えばロウ付けの作業というのは作業工程が少ないぶん検証しにくいので、なぜ失敗したのかを考えるためにあえて作業工程を自分で増やすというのもポイントになります。

効率的な作業を考えた場合、作業工程を削ることが重要と言えます。

しかし技術を習得する段階では効率よりも理解度を深めることが重要なので、理解を深めるために作業工程を増やすことをオススメします。

こちらの記事ではロウ付け作業の工程を増やすことで理解をふかめるやり方を解説しています。

丁寧なロウ付け

同じ作業が苦じゃない

ここまでの向いているポイントを見てくるとわかりますが検証するにしろ同じ作業を繰り返すことになります。

特に筆者が仕事でやっている金属を彫る作業は彫る向きが違っても「彫る」という行為は同じなので、同じ作業ばかりで飽きてしまうという方は向いていません。

似たような作業でも少しずつ変えて作業することはできるので自分で楽しめる方法が見つけられることも重要です。

イベントやブログにいただく質問の中で特に多い「タガネの研ぎ方」は顕著で、超硬タガネをちゃんと研ぐには慣れている人間でも1時間~2時間程度かかります。(どの程度研ぐかによります。)

都合のいいコツを教えてほしいという方ほど作業時間が短い傾向にあります。

効率化する方法を探すのは大切なことですが、時間をかけないといけない作業というのはあります。

それが嫌な場合は高額な研磨機を購入するなどの解決方法を探しましょう。(曲線用のタガネは研磨機では作れません。)

彫りの練習

研ぎの考え方、作業

彫金は向いてるとか関係ない

ここまで書いてきてあれですが正直向いているかどうかは関係ありません。

というかそんなことを考えること自体が向いていないという事かもしれません。

実際筆者自身がここまで挙げた向いているポイントに該当しているかというと半分ぐらいは当てはまっていません。

彫金作業をやっていく中で「あ~これ大事だな~」というのをポイントとして挙げさせていただきました。

やってみたい方は必要最小限の工具を買って始めてみましょう。

彫金の工具

また製作や彫金の練習に使用した失敗作の処理の方法を知りたい方はこちらをご覧ください。

ハンドメイド失敗作の処理方法。

IMULTAでした。

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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