【プロがオススメする彫金工具14選!】初心者用から専門的な道具までジュエリー制作に必須の工具を紹介

リングを叩く様子。
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こんにちはIMULTA(イムルタ)彫金師の上谷です。

彫金を始めて15年たちまして現在はIMULTA(イムルタ)という自分のブランドを立ち上げて彫金師をやっています。

「ハンドメイド」を卒業して「彫金」をやってみたい方向けにどんな道具を揃えればいいか使用する道具を紹介します。

私は全ての商品を手仕事で作っておりますが、使う道具は結構少ないです。

色々と道具を買い集めて試した結果、現状基本として使っている彫金工具を紹介します。

他の彫金の記事では紹介している製作物に必要な分の工具や材料をリンクとして記載しております。

これからハンドメイドを始めようという方は真鍮以外のゴールドフィルドやシルバーを使用するうえで、金属の特性上のメリット・デメリットをまとめたこちらの電子書籍をご覧ください。

趣味で作る金属の本格的ハンドメイドアクセサリー、オススメな作り方と金属の種類! ハンドメイドアクセサリー入門

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目次

【プロの彫金師がオススメする彫金工具!】初心者用から専門的な道具まで紹介

それでは彫金で使う基本的なものから専門的なものまで道具・工具を紹介していきます。

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金属を切るために必須 糸鋸

糸鋸のフレーム
糸鋸のフレーム

貴金属の地金(金・銀・真鍮・銅)、を切るのに必要になります。

糸鋸の刃は必要に応じて太さの違うものを張り替えて使います。

スーパーパイク社の刃はザクザク切れる感じで直線とか緩いカーブを切るのに向いてます。

使い方はこの記事をご覧ください。

彫金で糸鋸を使う時は高さを考える

工具屋さんで期間限定で「こんなレアな刃があるんですよ~。」って勧められることがありますが(実体験)、期間限定のものは使い勝手が良くても継続して手に入りにくいので継続して手に入りやすいものを使うのをオススメします。

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普通の机とは高さが違うのでアクセサリー作りに使いやすい 彫金机

筆者が使っているのは専門店で売っているような机ではなくて中古屋で買った木のでかい机です。

※現在では机を買い足して上記の机と今まで使っていた机の2台体制になっています。

正式な彫金机は作業の位置が普通のオフィス机よりも作業位置が高めになっており作業用のすり板などが取り付けやすいようになっています。

慣れればどっちでもいいんじゃないのって感じですが、糸鋸で真っすぐ引く時は作業位置が少し高めの彫金机の方がやりやすいです。

さらに言うと収納がついていたり、段差のついた作業スペースがあったりと「彫金机」という専用の机なので便利なのは間違いありません。

筆者は高さ調節ができる椅子で高さを変えながら作業に適した高さであれこれやっています。

「正式な彫金机じゃなきゃちゃんと作業できないよ。ニヤニヤ」

みたいな言い方する人がいますが(実体験)、鍛金の作業の時なんかは切株の上だったり金床の上だったりとあちこち作業する場所も高さも変わるので正直変わらないと思います。

慣れです。

「机とか今から買うよ。」という方はちゃんとした彫金用の机買いましょう。

彫金専門のものは色々な作業することを考慮すると優れているのは事実です。(※最低限すり板は自分で取り付ける必要があります。)

とはいえ「DIYとか慣れてるから必要に応じて自分で改造できる。」という方はニトリなどで売っている机でも問題ありません(耐荷重量は確認する必要があります)。

ケチって袖なし(引き出無し)の机を購入するとシンプルに不便なので片袖だけでもついているものにすることをオススメします。(かなり重要)

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彫金作業に絶対必要になる すり板

作業するために机に固定して使う板で、切ったり磨いたりの作業で必要になります。

彫金(模様を彫る作業)だけがしたいという方にはぶっちゃけいらないかも。

すり板は自分で使いやすいように形を変えて使うものなので市販のものを買ったらノコギリで切ったり、ヤスリで削ったりします。

自分が使いやすいようにできればいいので「こうしなくてはいけない。」といった決まりはありません。

YouTubeで海外の作家さんなんかはすごい便利そうな市販品のすり板を使っているので

海外のサイトから買ってもいいかもしれません、ただあくまで自己責任でお願いします。

2019.12.03追記

最近は形状がすでに加工された、すり板が販売されているので模様を切り抜く作業(透かし)をやりたい人は最初から加工されたものを使用した方が便利です。

最近はホームセンターで工具を使わせてくれる工具室が併設しているところもあるので、画像の形を参考に自分で作ってみるのもいいかもしれません。

木工用のこぎりとでかいフライス盤があれば結構簡単に作れます。

市販品も悪くはありませんが自分の体格や糸鋸の得意な動かし方に合わせて作った方が圧倒的にやりやすいです。

また木材(硬め、柔らかい木材だと作業中割れます。)を購入すれば簡単に作れるので、必要に応じて自分で作れるようになっておく事をオススメします。

始めたばかりの時は色々な工具を見てアレコレ買ってみたくなりますが、工具を購入する時は「自分の作業にあっているか、本当に必要か」を考えてから購入しましょう。

基本的な工具を揃えた後の工具の購入(機械工具の購入など)の考え方はこちらの記事をご覧ください。

彫金の工具を購入する時のポイントと考え方

ヤスリ

ヤスリとキサゲ
ヤスリとキサゲ

上の画像のようにヤスリの形状の種類は丸や半円など色々あります。

笹刃のヤスリは細かな部分まで削る事ができるので1本持っておくと便利です。

ヤスリはホームセンターで売ってるもので充分なので、2種類ぐらいの形のやつを大きいのと小さいので2本ずつ持っておけばまずは十分です。

専門的な工具でめちゃめちゃ細いマイクロヤスリと言うのもあります。

アクセサリーのパーツをちょっとだけ加工したい人は、マイクロヤスリの方がオススメです。

筆者が複数のヤスリを持っている写真の一番右の道具はキサゲと言って、プラモデルを作ってる人なんかにはスクレーパーと言った方が分かりやすいと思います。

超硬のタングステン製のものであればプラモ用に使っていたものでも十分金工に使えます。

ただキサゲ(スクレーパー)は無くても作ることはできます(ただ大して高くないしあった方が便利)

金工ではなくワックスモデリングでアクセサリーを作りたいという方はワックス用のヤスリを別途購入しましょう。

作業効率が全く違ってきます。

ワックス用ヤスリ
ワックス用ヤスリ

上の画像は木工用のヤスリですが筆者はワックス用として使用しています。

ワックス造形は金工とは使用する工具がいろいろと違ってくるので事前にちゃんと調べてからの購入をオススメします。

金工用のヤスリでもできない事はありませんが、ヤスリの目が細かいのですぐにワックスが詰まって削りにくくなります。

ワックス造形に使用する工具に関してはこちらの記事をご覧ください。

木工用のヤスリと比較して金工用ヤスリの解説をした記事はこちら

金属を削るために買っておくべき工具、用途別

彫金の工具はほこり(粉塵)対策を考えて使用する。

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最初に紹介した糸鋸もそうですがヤスリを使用する工程というのは粉が舞うので、自宅で行う場合ほこり(粉塵)対策をしておく必要があります。

家族で住んでいるような場合は作業する部屋を分けるなど健康に被害が出ないように気をつけましょう。

自宅で彫金作業を行う場合のポイントはこちらにまとめてあるのでご覧ください。

切る・削る作業の効率化と工具の保護に重要な「切削油」

ドリルオイルとラスペネ
ドリルオイルとラスペネ

切る・削るなどの作業は継続していると、道具と作業している銀などの地金の両方が熱を持ちます。

熱を持った状態で継続して作業すると工具が劣化して作業効率が落ちるので、切削油を使用するのがオススメです。

ホームセンターでも販売されている「ラスペネ」は元々は防錆油(錆びを抑える油)ですが、これは切削効率も上げてくれる(缶の表面に用途の一つとして書いてある)ので、筆者は頻繁に使用しています。※当然防錆油なので工具の保管にも役立ちます。

特にドリルで金属に穴を開ける時は絶対に油を使いましょう。

ドリルは摩擦熱が一点に集中するので特に炭素鋼(スチール)のドリルの場合、切削油を使わないとあっという間に切れ味が落ちます。(※切削油を使わないと使えないとは言っていない。)

彫金は作業を補助する道具をケチると逆にお金と手間がかかる。

たまに「まっすぐドリルの刃を当てさえすれば油がなくても簡単に穴が開く。」という人がいますが、そのような使い方をした場合すぐにドリル刃が切れなくなって新しいドリルを購入しなくてはいけません。(または研ぎ直す。なにもいいことがありません。)

オイルや研磨剤を混ぜた水を必要としないドリル(アクアドリルなど)は確かにありますが、彫金教室で生徒が自由に使えるよう破損時の補充分も含めてそろえるには高価なドリルです。

またドリル刃がかけた場合基本的には研ぎ直します。※研げる太さであれば

ただドリル刃を研ぎ直すのは非常に手間がかかるので破損しないように気を使ったほうがはるかに作業効率がいいです。

安価に手に入るスチールの先端工具のドリルであれば油は必須。

ドリルの穴あけに関してはこちらの記事をご覧ください。

金属の穴あけのほか天然石への穴あけに使用するドリルの種類についても紹介しています。

ステンレス用のドリルオイルなど色々と使ってきて最終的に管理のしやすさとお値段・容量的にラスペネに行きつきました。

サラダ油でも変わらないと言っている方もたまにいますが、用途目的が違うので油の粘度が全然違いますし、あまり高熱になった場合発火する可能性があるのでオススメしません。

通常の作業で発火するほどの温度になるとは考えにくいですが、万が一にも発火する可能性がある時点で筆者は使用候補から外しています。

発火しない油を使ったほうが安全に決まってるからです。

ラスペネは大して高くもありませんし1本買っておけばよほどの作業量でもない限り数年単位で使用できます。

透かし彫りをやる時はドリルが必要になります。

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透かし彫りの場合、たくさん穴を開ける必要があるのでリューターを使いましょう。

リューター
リューター

ドリルの種類と使い方に関してはこちらの記事をご覧ください。

天然石の穴のあけ方はこちらをご覧ください。

彫金で金属に模様を彫る、叩いて造形する 金槌

おたふく槌
おたふく槌

写真の金槌は彫金用の「おたふく槌」という金槌です。

彫金専用の金槌ですが、彫金(和彫り)をやるのであれば小さい金槌であれば何でもいいと思います。

こだわるなら「据える」工程とかいろいろありますが、普通の人はそこまでやる人はいないと思うので購入したらくさびを打って使用しましょう。

筆者は金槌の柄の底を丸めたりとかは省いてます。底は平らにした方が道具の加工(爪楊枝ブラシを作ったり)に使いやすいです。

金槌に関してはまた別の記事でまとめているのでご覧ください。

おたふく槌は基本的に彫金タガネで模様を彫る時に使用します。

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槌目模様など模様を打ったり造形には芋槌を使用します。

ただどの金づちもうまいことやれば造形にも使用できるのでまずはどれか一つを使ってみて必要であれば他の金づちも買いそろえるようにすることをオススメします。

いも槌の使用例はこちらをご覧ください。

基本的な槌目模様を打った真鍮ペンダントトップの作り方を解説しています。

上記2つの金づちに加え、木槌やゴムハンマーなどを加えたハンマーの解説はこちらをご覧ください。

丸カン、チェーンをつなげる簡単なアクセサリー作りに使用できる 小物ペンチ(ヤットコ)

一般的なハンドメイドアクセサリーで簡易的に丸カンなどのパーツをつなげてアクセサリー作りをする際に必須になる小物用ペンチ。

2本持っておけばものによってはチェーンから外れたペンダントトップの修理もできるのでハンドメイドをしなくてもDIY用に買っておくことをオススメします。(お風呂の栓のチェーンが外れた時なんかも自分で直せるので便利)

パーツ屋さんなどでも販売されていますが先端の形がまちまちなのでどれをどのように使えばいいのかわからない方も多いと思います。

基本的には丸ヤットコ(はさむ部分が丸いペンチ)を使っておけばアクセサリーを挟んだ時に傷が入るということもないので安心です。(力いっぱい握ったら当然傷はつきます。)

丸カンを捻って自分でペンダントトップを修理したいというから方はこちらをご覧ください。

市販の石座を使ってヤットコで石留をしたい方はこちらの記事をご覧ください。

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少し専門的な彫金の工具

冒頭で紹介した工具5つがあれば何とかなります、最悪ルーターはなくても中世ヨーロッパや江戸時代の職人は手動で作っていたので頑張れば作れます。(※ただとても時間かかります)

ここからはさらに専門的な道具の紹介です。

彫金タガネ

毛彫りタガネ
毛彫りタガネ

彫り方は色々ありますが、どの彫り方もかなり練習が必要になります。

興味のある方はタガネについて詳しく記事がありますので、そちらをご覧ください。

彫金タガネの種類と使い方、簡単な彫り方について解説しています。

彫金タガネは細かく分けると膨大な種類になりますが上記の記事では「鏨の華」という展示会で紹介されていた分類を踏襲しています。

初心者が最初に揃えておくべきタガネセットはどれかという質問がありましたのでこちらの記事にまとめました。

アクセサリー製作作業の効率化に必須 リューター

リューター
リューター

一般的に使われている機械工具で、ちゃんと使えるものは大体4万円ぐらいします。

上の画像のリューターは10年ぐらい使って未だに現役で使えています。

「Mr.Meister HP-300」というリューターで、フットペダルの踏み込み具合で回転数を変えられるうえにオーバーヒートしにくいのとオーバーヒートしても復旧が早いリューターです。

このリューターのひとつ前に「Mr.Meister HP-200」というのを使っていましたが、これはオーバーヒートしやすいのとオーバーヒートしてから復旧するまで時間がかかるので、「Mr.Meister HP-300」かそれ以上の性能を持ったリューターを使った方をオススメします。

1万円ちょっとしか変わらないので買うんだったら間違いなくMr.Meister HP-300の方がいいです。

リューターの安いやつは結構安価で、1万円ぐらいの安価なリューターを筆者は使ったことないのでどれがいいとかはわかりません。

2019.9.12追記

このブログをご覧いただいた方に「このリューターでも使えた。」と教えていただいたので共有させていただきます。

アクセサリー作りに便利!!彫金のシリコンポイント

これは少し古いタイプのようで20000円ぐらいの最新型も出ているようですが、

お使いになったのはこのタイプという事でしたので一緒にご紹介させていただきます。

リューターを彫金用の先端工具に関して紹介している記事はこちらからご覧ください。

彫金に使用するリューター&各種先端部品

リューターの先端工具
リューターの先端工具

先端工具に関しては他の投稿でも書いてますので興味のある方はご覧ください。

先端工具紹介カテゴリー

※リューターがなければ先端工具は必要ありません。

先端工具に関しては膨大な種類があります。

・先端工具を選ぶときの例

例えば趣味のハンドメイドレベルで「磨き」に使いたい方は目の細かいシリコンポイントを買っておけば大体のものは磨けると思います。

研磨には「バフ」と呼ばれるものがありますが、それを買うと今度は研磨剤が必須で結構お金がかかるので気軽にハンドメイドを楽しみたい方にはオススメできません。

シリコンポイントは粗いものから磨き上げる最終仕上げに使えるものまで幅広くあるうえで、基本的に「削るための先端工具」という認識がなぜか強いです。

そのため工具屋さんで磨くための先端工具を尋ねると「バフ」をオススメされる可能性が高いので私のような「結局最終的に全部試すから多少外れを引いてもいい」タイプでなければ慎重に選びましょう。

高評価よろしくお願いします。動画に関する感想や質問は動画のコメント欄へお書きください。

透かし模様を切り抜いた後の整え方、工具の選び方はこちらの記事をご覧ください。

ロウ付けで使用する道具と薬品

彫金の作業の中でもロウ付けを含めてやりたい人はバーナーなどが必要になります。

銀ロウだったりフラックス・ディクセルといった薬品など色々な道具が必要になるのでここでは割愛します。

ロウ付けをするうえで必要な道具と安全対策についてこちらの記事で紹介しています。

当然ですが火を扱う作業は火事の原因になることもありますのでやる人は十分にお気を付けください。

作業にはこれらの道具を使いますが使い方も色々あるので、ぜひ安全対策の記事からご覧ください。

ロウ付けの練習に適したシルバーリングの作り方を紹介した記事をこちら

↑この記事で紹介しているロウ付けの方法は初心者向けではありません

「とにかく強い火力でくっつけば成功のロウ付け」から「適切な薬品の量と適切な火力のロウ付け」にステップアップするための練習用になります。

もうちょっと簡単なものであれば銀線でシンプルなシルバーリングを作るロウ付けに挑戦してみましょう。

安全対策やロウ付けの道具の知識が欲しい方、これからロウ付けを始めてやってみたいという方はこちらから

こちらの動画はロウ付けの仕組みを座学的に覚える事と並行して「これでロウ付けができるんだ」という感覚・認識を持ってもらうためのロウ付け学習の一番初歩的な動画です。

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ロウ付けはロウ材を流すことがポイントになるので「溶かす」という感覚でやるのとではかなり違ってきます。

理屈っぽい内容になりますが、理屈を覚えておいた方が習得が早くなります。

彫金で彫りと造形に使用するヤニ台

ヤニ台は松脂を使って彫金する対象を固めた台です。

自分で作る工具で、百均の鍋とか使って松脂をトロトロにして作るので、油断すると大火傷します。

※筆者は一度指にかかって大やけどしています。

松脂を火にかけて溶かしたら、オリーブオイルなどを混ぜてトロトロ具合を調節します。

彫金するアクセサリーやジュエリーの固定には、ヒートクレイ・モデリングコンパウンド・松脂と方法が色々ありますがそれぞれ利点があって何でもかんでも松脂を使うわけではありません。

中が空洞のものは私は松脂を詰める一択ですけどね。

松脂

たまにどこの松脂(日本製・中国製)を使ってるとかでマウントを取り合ってる方がいますが、結局は自分で色々入れて煮込むのでどこのを使ってようが一緒です。

筆者は松脂にオリーブオイルをいれて、かなりねっとりした状態に仕上げることもあるのでなんだったらウチの松脂はイタリア製です。

自分の思った通りに使えればどこのかなんて関係ありません。

松脂やモデリングコンパウンド・ヒートクレイなどの固定アイテムに関して詳しくはこちら

また「ヒートクレイや松脂を使う時にヤニ台が必要か?」ということを別途記事で解説しています。

(※ヤニ台とは松脂やヒートクレイと一緒に使用する木の台のことです。下の画像のものが市販されているヤニ台、自作することも可能。)

ヒートクレイの使い方はこちらからご覧ください。

固定アイテムの中で一番安全で形を整えやすく管理も簡単です。

▼動画で見たい方はこちらからご覧ください。

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アクセサリーやジュエリーのお手入れの道具

真鍮やシルバーアクセサリーのお手入れにはホームセンターで購入できるものも活用できます。

ホームセンターで購入できるアクセサリーのお手入れに使える道具
  • ピカール
  • 液体コンパウンド
  • 研磨フィルム

ストッキングなどもアクセサリーの研磨布として使えます。

お手入れに興味がある方はこちらの記事をご覧ください。

シルバーアクセサリーの簡単なお手入れの方法!

まとめ

彫金は基本的な道具さえあれば、あとは切って叩いてを延々と続ければ完成します。

リングを叩く様子。
叩いて整形

色々と技術云々の話もありますが、基本的にコツコツやってればキレイなものはできます。

もし作ってみたいな~と言う方は上記の道具を揃えてトライしてみてください。

そこから派生して自分の作りたいものに特化した道具を揃えていくのがオススメです。

「技術があればどんな道具でもいいんじゃないの??」と考える方もいると思いますが(イベントとかでたまに言われます)

これは完全に間違いです。

基本的に準備が大事なので腕がいい人は道具もちゃんと用意しますし、新しいものが出たら勉強します。

薬品もちゃんと煮詰めて水分調節したり管理してるし、固定に使う松脂も油を足して粘度調整してたり道具の状態で仕事の進み具合も変わってくるので私も自分で管理してます。

【道具を正しく選んで使いこなすのも腕のうち】

このブログでは工具の紹介もしていますが、人によって合う合わないはあるのでまずは試してみましょう。

例えばシリコンポイントでも松風製(京都の会社、もともと歯科技工士さん向けの工具を作っている会社さんです。)のものとEVE製(ドイツの会社、世界で一番使われているシリコンポイントを作ってる会社さん)のものがありますし使い勝手は全然違います。

正しく選んで使いこなすというのは自分に合った工具を見つけて使いこなすという事です。

【あと、人の意見は大事だけど、ソコまで当てにしない!!】

上でも書いてますが特に道具は使っている人間によって使っている感覚が全く違うので、同じように使えるとは限りません。

どのくらい使い込むかにもよって違うので人からのアドバイスはほどほどに聞いておいた方がいいです。

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また工具とはちょっと違いますが、細かい作業をする上でヘッドルーペを用意しておくと便利です。

ヘッドルーペおすすめ3選

彫金を独学でやってみたい方はこちらの記事をご覧ください。

取り掛かりやすい彫金作業の一例として真鍮アクセサリーの槌目リングの作り方を解説しています。

IMULTA(@imulta_jewelry)でした。

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この記事を書いた人

上谷 俊介のアバター 上谷 俊介 彫金師

彫金萬代表、彫金ブランド「IMULTA」を運営しています。

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